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ここまで読む人は相当なせっけんマニア??

主な油脂の脂肪酸組成表
オリーブオイル ココナッツオイル パームオイル パーム核油 牛脂
オレイン酸
 (70〜85%)
パルチミン酸
 (7〜15%)
リノール酸
 (4〜12%)
ステアリン酸
 (1〜3%)
など
ラウリン酸
 (45〜52%)
ミリスチン酸
 (15〜22%)
パルチミン酸
 (15〜22%)
オレイン酸
 (2〜10%)
ステアリン酸
 (1〜5%)
カプリル酸
 (6〜10%)
カプリン酸
 (4〜12%)
リノール酸
 (1〜3%)
オレイン酸
 (37〜50%) 
パルミチン酸
 (35〜48%) 
リノール酸
 (7〜11%) 
ステアリン酸
 (3〜7%) 
ミリスチン酸
 (1〜3%)
その他
ラウリン酸
 (44〜55%)
パルチミン酸
 (6〜10%)
オレイン酸
 (1〜17%)
ステアリン酸
 (1〜7%)
カプリル酸
 (3〜5%)
カプリン酸
 (3〜7%)
リノール酸
 (0〜2%)
オレイン酸
 (30〜50%)
パルチミン酸
 (24〜35%)
ステアリン酸
 (14〜30%)
ミリスチン酸
 (2〜8%)
パルミトレイン酸
 (2〜8%)
リノール酸
 (1〜3%)
など
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主な脂肪酸の特徴
ラウリン酸 低温でもよく溶け泡立ちがいい
泡は大きめですがさっぱり感があります。
洗浄力はほかの脂肪酸より劣る
肌に刺激をもたらしつっぱる
ミリスチン酸 ラウリン酸より溶けにくいが泡立ちがよくなります。
きめの細かい泡が立ちます。
パルミチン酸 低温では溶けにくく洗浄力は乏しいが
中高温で洗浄力が高くなります。
泡立ちは悪い。
金属石鹸が発生しやすい。
硬い石鹸ができます。
ステアリン酸 低温では溶けにくく洗浄力が乏しいが
中高温で洗浄力が高くなります。
泡立ちは悪い。
金属石鹸が発生しやすい。
硬い石鹸ができます。
オレイン酸 低温でもよく溶け泡立ちがいい
泡立ちは控えめですが低温でも洗浄力があります。
オレイン酸が多いと柔らかい石鹸ができます。
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原料油の特徴
せっけんの泡立ちや固さは原材料の油脂によってかわってきます。
オリーブオイル オリーブの果実から採取される淡黄色〜淡緑黄色の油脂。
オレイン酸が主成分で平均82.5%含有し
そのほかリノール酸、パルミチン酸を含有しています。
オレイン酸が主成分であるため酸化しにくく
皮膚に対してエモリエントな感触を与えます。
シャンプーしたときのゴワゴワ感も少ないです。
低温でもよく溶けるが泡立ちが少なく、柔らかい。
ココナッツオイル ココナッツ油はココヤシの種子より採取される油脂で
冬季は白色〜淡黄色の固体となり
夏季には無色〜淡黄色の液体となります。
ココナッツ油の構成脂肪酸はラウリン酸が最も多く
次いでミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸が含まれてます。
ラウリン酸が多いために低温によく溶けて、低温でも洗浄力があり、泡立ちがいいです。
また皮膚に対して刺激があったりつっぱることがあります。
パームオイル アブラヤシの果肉を圧搾して得られる無色〜赤黄色の液体〜固体の油脂です。
脂肪酸組成が牛脂と似ており
植物性脂肪酸の供給源として重要性が増してきている。
石けんの原料として便用した場合
ココナッツ油に比べて泡の持続性がよく、皮膚に対する刺激も弱い。
パーム核油 アブラヤシの果実の核を圧搾して得られる油脂です。
主成分はラウリン酸で、ココナッツ油と脂肪酸がよく似ています。
オレイン酸がココナッツオイルより多いせいで若干柔らかいせっけんができるようです。
ラウリン酸が主体なので冷水にもよく溶け泡立ちがいいです。
また皮膚に対して刺激があったりつっぱることがあります。
単独では皮膚に対して刺激があるので牛脂などと併用する。
牛脂 ウシの脂肪に水を加え、加熱して煮出した白色の固体脂で、独特の香りがします。
構成脂肪酸の主成分はパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸です。
低温では泡立ちにくいですが、温度が上がるたびに洗浄力が増します。
せっけんは硬く、金属石鹸が発生しやすい。
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せっけんの製造方法
●コールドプロセス法
自宅や手作りせっけんサイトの多くはこの製法でつくられます。
油脂と水酸化ナトリウムの水溶液を混ぜ合わせるときに出る熱を利用して鹸化するので
熱によって油が変質しない、そして天然のグリセリンがそのままたっぷり含まれます。
この製法で作られた石鹸はゆっくりと鹸化がすすむので4〜6週間寝かせる必要があります。
手作りせっけんはフレッシュな状態のときに使うのが一番ですが
保管する場合は日の当たらない涼しい場所にしまっておきましょう。
過剰油脂せっけんの酸化や香りが飛ぶことを考えると一年以内に使い切るのがいいでしょう。
●過剰油脂せっけん
すべての油を鹸化させずにわざと苛性ソーダの量を減らしたり、あとから肌によい油を加えること。
「過剰油脂」と書くと余分な油みたいに思うかもしれませんが
肌にやさしく保湿効果が得られます。
●炊き込み法
動植物性油脂の中に苛性ソーダ、水を加え、どんどん加熱して鹸化させ、水分を蒸発させ、石鹸を作る。
この方法は古来より伝わる石鹸作りの原型、製造は比較的簡単だが
石鹸に「グリセリン」が数パーセント含まれてます。
また油などの「匂い」や「不純物」も含まれやすい。
石鹸とグリセリンはそのままに、「水分」のみ蒸発させています。
そこで
塩析をして食塩を加えることで不純物を吸出して下層におろします。
●塩析
加熱した動植物性油脂に水、苛性ソーダを加え石鹸にしたあと
飽和食塩水を加え、不純物を比重差により洗い落し、
下部に沈め純粋の石鹸分だけを上部に浮かせる。
グリセリンと水分を「比重差」により分離させるで、ほぼ「脂肪酸ナトリウム」の純石鹸だけを取り出せます。
しかし、若干のグリセリンは除去できずに石鹸に残ります。
これがむしろ「保湿性」があり良いとされています。

●中和法
あらかじめ、動植物性油脂を「脂肪酸」と「グリセリン」とに蒸留分離してグリセリンを取り除く。
その「脂肪酸」に苛性ソーダを加え中和させて石鹸にする。
不純物をあとから取り除かなくてもよいため、数時間で出来、大量生産向きで、
グリセリンを取り除いた脂肪酸が原料のせっけんはつっぱったりしやすいので
あとから人工グリセリンを添加して調整します。
市販のせっけんのほとんどが中和法で製造されているそうです。
しかし中和法にもメリットはあります。
脂肪酸からせっけんをつくるために製品が安定する。
価格が比較的安い。などがあげられます。
中和法では油脂は使わず脂肪酸を苛性ソーダとあわせるだけです。
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参考URL 花王化学品事業のホームページ

参考文献 「油脂(あぶら)のはなし」 藤谷健著, 裳華房
  


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